血管迷走神経反射の起きる私がついに歯医者へ
先日、当ブログでもご紹介させて頂いた「血管迷走神経反射」。
このムツカシイ名前の症状が起こる私は、今まで歯医者を避けてきました。
それが急遽、避けて通れない事態に…
なぜ「血管迷走神経反射」で歯医者を避けていたのかという理由については、
先日まとめた記事をご覧いただければと思います。
私の場合は…
「立ちっぱなしが駄目」
「座りっぱなしも駄目」
「(水を飲むとか)日々気を付けてみても駄目」
「温泉も駄目」
「針が無理」
「ストレスも駄目」
「ショックなんてとんでもない」
と、完全に八方塞がりだった訳です。
正直、生きづらい。
そうやって、インフルエンザが猛威を振るった時でさえ、涼しい顔をして予防・治療問わず病院に行かなかった私なのですが、
ある日、「これは困ったことになったぞ」と思いました。
なんと…
右下の歯が痛かったのです。
これはあれかな?と、思いました。
よく聞く、歯医者に行かなければならないヤツかな?と。
いえ、あったんですよ。予兆は。
ただ正直に白状させていただくと、気づかなかったふりをしていました。
いわゆる問題の先延ばしです。
最初はうずうずしていただけの歯が、やがて水すらしみるようになり、結果的には何もしなくても痛むようになりました。
完全に虫歯ですね。
まあ自業自得なんですが…
そうやって悪化の一途をたどり、どうやら虫歯が神経にまで到達したようなんです。
こうなってしまっては…背に腹は変えられません。
意を決して、近所の評判のいい歯医者さんへと連絡し、予約時に
「針に対して血管迷走神経反射が起こる」という事をお話しておきました。
実際の診療時、先生はそれはそれは親身になってくださったのですが、
「一度大学病院や総合病院などの大きな病院へ行って、実際に麻酔をかけて問題なかった、という太鼓判が欲しい」
と、治療に対して難色を示されました。
私が病院に行かず、迷走神経反射と診断されていないため、失神の原因が「ただ"針"によるもの」なのか、「"麻酔の種類"に反応するのか」、などの詳細が分かってから治療させてほしい、との事だったんですね。
お忙しいでしょうに、すぐに大学病院への紹介状を書いてくださって、しかも今回のやりとりについてお手紙まで送ってくださったんだとか。
(後に分かったことですが)
ここからは、私が受けた治療についての記録を残していきたいと思います。
「歯医者の麻酔が苦手な方」
「血管迷走神経反射が起こる方」
「歯医者が嫌いな方」
などの方々の、参考の一つになりましたら幸いです。
まず、紹介状を書いて頂いたあと、大学病院へお電話しました。
初診の予約を…と思ったのですが、私が行ったところでは必要なかったようです。
ですが、病院によっては紹介状があっても予約が必要なところもあるので、
詳細を聞くために一度、電話しておいた方が無難だと思います。
病院へ行ってからは、初診の手続きを終えた後、実際に担当医との問診や治療が始まりました。
当たり前のことですが、紹介状を持参しているとはいえ、「迷走神経反射」が起きることは必ず治療前に伝えましょう。
お医者様によっては、「迷走神経反射」のことはご存知ないかもしれません。
近年、知名度が上がってきたとはいえ、もともとはあまり知られていない症状でした。
・横になっていれば起きない。
・針や痛みなどのストレス・恐怖で起きる。
など、医者にとって留意すべき点は多々あると思います。
「あまり知られていないから…」「説明が大変だから…」と、事前の伝達を怠ると、つらい目にあうのは自分です。
私が問診を終えたあとの治療は、担当の先生がかなり気を使って行ってくださいました。
具体的には…
- 目隠しをする
- 麻酔注射の前に、口内に麻酔の薬を塗る。
- 心拍数や脈拍などのモニタリングをする。
以上の3点が挙げられるかと思います。
特に"2"は、迷走神経反射が起こる方ではなく、「痛みに弱い方」「注射が苦手な方」にも有効な方法だと思います。
"3"以外の対処法は、こちらから医師に求めた場合、どの病院でも対応してくださるはずです。
あらかじめ問い合わせて「できない」と言われた場合は、言い方が悪いですが「その程度の病院」なのではないでしょうか。
歯医者を避けてきた私が言うのは憚られますが、そういった病院はオススメできません。
歯医者が苦手な方や痛みや注射が苦手な方は、恥ずかしがらずに「注射前にも麻酔薬を塗ってもらう」ように担当医に伝えましょう。
そういった方は実際に多いと思いますので、歯医者の先生も馬鹿にしたりしないはずです。
ちなみに私は今回の対処法で、無事に1回目の治療を終えました。
虫歯治療を行ったことのある方は分かるかと思いますが、虫歯治療って長いんです…
私の虫歯は神経までいっていたので、1回目の治療で麻酔をかけて歯を削り、神経を抜かなければなりませんでした。
2回目は「神経を全て抜き終わったか」のチェック、抜き終わっていたら根本の土台作りとなるそうです。
ちなみに今後の治療予定はこんな感じらしい。
- 虫歯の神経をすべて抜く
- 削った部分に差し歯(いわゆる金歯・銀歯)をつけるための土台を差し込む
- 差し歯をつける
一度には治療できないので、もうしばらくは歯医者に通うことになりました。
初めての歯医者はドキドキでしたが、とりあえず歯の痛みからは開放されたようです。
現在は削りとった箇所に蓋をしてもらっているので、後は次の治療を待つのみ…
また2回目の治療が終わった際に、備忘録として記録していきたいと思います!